梯梧燃ゆ 沖縄復帰騒動記
エッセイ
名なきまま平和の礎に刻まれし胎児にも来つ七十回忌
打ち寄する波に牙なす珊瑚礁もう屍を抱く日あるな
たたかひに血は絶えたりや白骨のいくつ蔦這ふ土にころがる
琉球民謡をふき込むテープ米軍機の低空音もとらへてしまふ
吾が佇ちしコザ消え仲谷昇逝き復帰前夜のロケは幻
I will see Okinawa forever
1970年5月から1973年7月まで
沖縄復帰前後の揺れ動く日々を
日本政府官僚の妻として現地で過ごした著者の
これは三年間の滞在記録であり、時代の記録である。・・・「帯」より
四六判並製
196ページ
2000円(税別)
ISBNコード
9784861984747