灯台守になりたかったよ
歌集
鳥髪の雨より生れし斐伊川は大蛇(おろち)となりて山野を下る
斐伊川の行けども行けども萱の原この萱鳴りが雪雲を呼ぶ
出雲路の風土性こそ歌集の第一のエッセンスであると言っていい。ちゃきちゃきの現代っ子の小山さんでさえ斐伊川は自分の体内の伏流水だと歌っている。すなわち出雲の人々の現在に生きる立脚点でもあるのである。著者小山さんはその風土に密着しつつその日常から、歌を造形しているのである。・・・池本一郎「跋文」より
四六判並製
228ページ
2500円(税別)
ISBNコード
9784861984686