チューニングフォーク
歌集
教員としての日常を詠んだ作品はとりわけ心に触れて来るものがあった。
いつまでも恐い教師になれないと力不足を隠しつつ言ふ
「恐い教師」ではないけれど、「力を込」めて教える教員である。
ゆかしといふ雅語を今こそ伝へめと板書する手に力を込むる
「板書」しているのは、「ゆかし」という古典語の用例や、それに関わる文献などであろう。これは歌集の巻末に置かれている歌であって、教員としての今後の決意を語るような作品である。・・・安田純生「跋文」より
A5判上製
156ページ
2500円(税別)
ISBNコード
9784861985072