ちはやぶるう
句集
いざという時、なんの役にも立たない俳句はちょっと横に措いておいてというスタンスでの生活をしているつもりでしたが、理不尽な現実に対する憤怒の矛先をどこへ向けるべきか分らぬまま、ハイクを書き付けておりました。どんなに払っても怒りのコトバは頭の片隅に食い込んできて離れることはありませんでした。ところが、句集のための選句をしていて、自句が今の私に寄り添い、私は私自身の俳句によって癒されていることに気づきました。
今思い返すと、私は作句することそのことによって充分に生かされていたのではないかと思えるのです。・・・「あとがき」より
新書判変型上製
190ページ
2500円(税別)
ISBNコード
9784861986062