寒の水
歌集
幼き日にエスと呼ぶ犬飼ひをりき近所の兎を時々襲ひぬ
なんでもない日常の中から、歌が生まれている。幼い日に飼っていた犬を、主観を加えず淡々と言い表した。にもかかわらず、読み手の心に残るのは、なぜだろう。
目の前のものを、見るままに聴くままに詠む。そこに、おのずから表れてくる作者の心の内。窪田節子さんの歌には、その魅力がある。・・・青木道枝「解説」より
四六判上製
212ページ
2500円(税別)
ISBNコード
9784861986246