虹の片脚
歌集
人はなぜ、営々と言葉をつむぎ歌うのだろう。栄誉のため、短歌に一歩の新を刻むため。あるいは真情の吐露、自己慰藉、想いの発露。十人いれば十通りの考え方があるだろう。しかし、歌人を揺り動かすもっともプリミティブな動機は、想いや心情を誰かに伝えよう、もしくは未来に託そうとする願望ではないだろうか。自身の息子達の成長記録とでもいうべき一冊の歌集にみずのまさこという歌人が載せた想いは、息子達、その孫達、そしてその先へと脈々と読み継がれていくことだろう。いまは見えていないもう一方の虹の片脚は、そこにきっと現れるはずだ。・・・「帯」より
A5判変型上製
212ページ
2500円(税別)
ISBNコード
9784861984501