秋夜吟
歌集
施設の妻の元への往還の日々。
晴天の空を仰げば思わず「車椅子日和」と呟いてしまう。
一人用の惣菜を提げて帰り、ひとりで酌む夜長。
そうした日常の隙間を埋めるように一首一首はせつせつと歌われる。
時に政治に怒り、ある時は歌の友や教え子の死を悼む。
揺るぎのない短歌観に裏打ちされた、確かな抒情が迸る。・・・「帯」より
四六判上製
214ページ
2600円(税別)
ISBNコード
9784861984402