ガラス越しの海
歌集
作品をたどってゆくと、家族それぞれの存在が、作者にとって大切なものであることがよくわかる。歴史上の事件や社会の問題も、身の回りの人の存在を意識することによって深く受け止められているのである。
円錐の内なる枝を見せながらひかりの揺れる時は過ぎたり
そこには作者の時間があり、作者周辺の人の時間がある。読者もまた、作品を読むことによって他者の時間につながることができる。・・・真中朋久「跋」より
四六判上製
188ページ
2500円(税別)
ISBNコード
9784861984020