もず野
歌集
先野浩二さんの歌を読むと、ナイーブな感性をもつ人の歌だと感じる。どの歌にも人間性の豊かさ、あたたかさが伝わる。
その昔の雨乞いの場とぞ聞きおよぶ百舌鳥野千年楠のまえ庭
集名となった百舌鳥野は『日本書紀』に出てくるという。堺に住んで六十年になる先野さんは、堺も実によく歩いている。好奇心いっぱいで、好奇心旺盛もまた、先野さんの特性といえる。・・・藤川弘子「跋」より
四六判上製
240ページ
2500円(税別)
ISBNコード
9784861983528