銀色の「1」
歌集
児とはしゃぎ噴水のへり巡りつつ夢の途中のごとくに思う
「銀色の1」とは孫のあきらくんのバレーボールの背番号。祖母である作者が綴る少年の成長の日々は、孫育てという現代性を有して、いきいきと新鮮である。短歌の一つの新生面をひらいていよう。孫という現在、未来とともに、作者の中に息づく昭和の家族の記憶。時代の記憶。その結節点に作者がいる。普遍的なふくらみをもつ家族の時間がここにある。・・・花山多佳子「帯」より
四六判上製
174ページ
2500円(税別)
ISBNコード
9784861983429