鷲のごと翼をはりて
歌集
彼女がいかにこの病魔の圧力に抗して、
聡明に自分を律しつつ、
いかにその死までの時間を詠みつづけたか。
それは歌集に歴然とあらわれている。
そしてそれはいかにも山下れいこの最期の仕事
としてまことに立派なものだったと心から思う・・・
永田和宏「序」より
作品を読むことによって、山下れいこさんに雑賀資することができる。
作品は未知の読者に出会う可能性がある。
そんなふうにしてことばというものは、
時空を超えるものなのだが、逆に言えば、読むということによって、
地上の私たちは時空を超えることができるということでもある。・・・
真中朋久「跋」より
四六判上製
178ページ
2500円(税別)
ISBNコード
9784661984556